写真を撮るほど記憶が薄れるんだそう

 これにはキチョーも身に覚えがあり、この数年の悩みごとになっている。
 写真ではないが、なんでもメモを取る。或いは何らかの媒体へ書き留める。メールを送信して送信箱に残るようにする。
 忘れたり、記憶が曖昧になったりすることを恐れる余り、或いはコンプライアンス・レギュレーション・ルール上定められているので、記録をキチンと残すように心掛ける…と言うことを徹底して実践している結果として、メモ等しなかったことは一切覚えられなくなった。
 そして、それらの記録にアクセス出来ない場合、重要な約束事でも予定でも何1つ思い出すことが出来なくなった。
 公用でもそうだが、プライベートでもメモの類を欠かすと大事なことでも覚えていられなくなった。職業病と割り切るざるを得ないのかも知れないが、記録しないことを通じて以前の一般的な意味での記憶力を取り戻そうとするのも滑稽だし、かと言って公用でもプライベートでも自分の頭脳と身体だけで「用事を適切なタイミングで思い出せるように覚えておく」ことが出来なくなってしまったままなのも困る。
 プリキュアショーを見に行ったときに写真や動画に残そうとすると気が散ってしまってショーに集中出来ないので、写真や動画を撮ろうとするのはやめると決めたことがあったのだが、これも写真に撮るほど記憶が薄れるという記事に通じるところがあるのかも知れない。