この日の病院の待ち時間は比較的長く、3分の1弱残っていたのを読み終えた。この日の移動中カバンが不必要に重いと感じられて苦痛だった理由はコレに違いない。
最新技術を知りたいにはかなり古い本であるが、積読になっていた1冊を、今月の読み物にチョイスした。古いけれども、割としっかり書いてあると思う。独学で使うよりは、先生がついた授業で使うのに程好い内容だと思う。
薄い中に(誰かが必要と思った)全てを詰め込んで書かれているために、難解で・1〜2章前に書いてあったことを3〜4ワードでも忘れていると理解不能であるが、恐らく監修の長瀬嘉秀さんの丁寧なRVにより、ある一貫した信念の元で「必要なことはどこかにちゃんと書いてある」と信ずるに足る内容になっていると感じた。
UMLは統一記法ではあるけれど、仕様書(設計書)を読みたい読者の100%が勉強熱心でもないし、特に読ませて理解させるべきプログラマ(当初の読者の筈)は往々にして不勉強*1なので、その設計資料で多用する作図の意味やその説明は、冒頭の凡例などに書いておきたいなぁ…と言う思いを新たにした。
資料の類は読者がそれを読むことで知る必要があることだけを簡潔に書こうとしたらダメで、読者と筆者が共通して知っている筈のことのおさらいから始めるべきだと思う。
図解入門よくわかる最新UMLの基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)
- 作者: 東海林誠,窪田寛之,坂本篤,橋本大輔,長瀬嘉秀
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2002/05/23
- メディア: 単行本
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*1:ここは誤解を招く。100%誤解のない言い方をするのは土台無理だが、次のようなケースを誇張するために挑戦的に「往々にして不勉強」と言っている。(1)ソフト開発のごく一部では、システムの深奥を知ら(せ)ずに済ませたい不勉強且つ経験不足のリソースだけを投入して・ラピッド開発環境の安直さに頼るようにして、製品を仕上げる必要がある。(2)不幸な場合、勤勉で優秀なエンジニアをして研鑽する時間を削るほどの残業が強いられている。