松屋にて夕食

 一応キチョーにとっては新メニュー。

  • ソーセージエッグ&カレー(並)

 前にも同じ感想を述べた気がするが、松屋の料理は盛りつけや配膳に気をつかえば相当に美味しくなると思う。どのお店に行っても盛りつけや配膳が雑なので、マニュアル化された「松屋クォリティ」なのだろうが、個々の材料は充分美味しいので惜しい。
 カウンターの店員は野菜サラダの仕込みをすることで接客の合間の時間を無駄にしないようにしていたが、例えば料理が出来上がる直前に盛りつけの店員が「出ます」と発声しカウンターの店員が仕込みの手を止めて料理が出るのを待つようにすれば、5〜10秒は早く配膳出来たろう。わずか5秒でも冷め具合は違うし、最終的な料理の良し悪しは・この程度の些細なことの積み重ねで大きく変わるだろう。
 カウンターの店員はサラダの仕込みの区切りがつき次第速やかに配膳してくれたが、随分慌てた様子だった。厨房の料理出口からキチョーの席まで2メートルもないので、スプーンを添える時間を加えても3秒弱で配膳出来る。だが「出ます」の声がけがあればスプーンは事前に用意出来るのでもっと素早く運べるだろう。
 例えばスプーンを事前に用意出来た分を素早く運ぶのではなく、お皿の水平を保つよう気をつかうのに充てたらどうか? 明らかにより美しい盛りつけの状態で料理を運べるだろう。
 詳しくは見えなくても気配で感じられるのは、盛りつけの店員も料理とパラレルで・例えばソーセージが焼けるまでの合間を縫って別な作業をしているっぽい。目立つところではカレーのルーがその油分と充分に混ざり合っておらず、カレーらしい色をしたソースのお皿の周辺付近では黄色い油分が目に見える。
 ソースをよそう前にお玉を2回くらい鍋の中で回しているだろうが、これを4〜6回にすれば充分に美味しそうに混ざると思う。
 ご飯の盛り方も、カレーのかけ方も、丁寧にやる余地が充分に残っている…と言うか少しでも丁寧にと心がけた気配がない。マニュアルには合間の時間に何かをしろとは書いてあっても、丁寧にとは一言も書いてないのだろう。
 マニュアル或いはレシピ、関連資料の類いに、お手本にすべき盛りつけ例(写真など)がないとは思えない。お手本がひどい盛りつけになっているとも思えない。だが多分、NGな盛りつけ例がないのだろう。単純に教育にコストをかけてないだけの結果かも知れない。
 お店に入った後カウンターに立ち入り、厨房にまで押し入って、自分の分のカレーを1杯だけ盛るとしたら、それは今日の夕食に食べた奴の倍は美味しいだろうことは間違いないと思う。
 散々文句ばかり、食事が終わって・電車に乗って・家に帰り着いてしまうほど*1の時間を費やして長文を打った気がするが、松屋が致命的にダメと言いたい訳ではない。惜しいのである。

*1:実際、帰り着いた