映画ふたりはプリキュア Splash☆Star チクタク危機一髪!

 先日BD化されたのだったが買わず。招待状で行った先のイベントで特典を案内されて、それ目当てで買ったディスクによる再鑑賞。昨夜の夕食時に妻と観た。
 最初に感じた通りに言葉にすると「この作品を今まではまだ真剣に観ていなかったのか」と思うほど良かった。
 次に訂正して思ったことは「今年のGo!プリンセスプリキュアが作品として好きなプリキュア2位かと思っていたのが揺らぐ」だった。Splash☆Starは長いことハートキャッチプリキュア!に次ぐ好きなプリキュア(映像作品)だったのだが、最近Go!プリンセスプリキュアがかなり好きになっていた。
 最終的に考えて出した結論は「Go!プリンセスプリキュアに至るまでプリキュアを見続けていたことで育ったプリキュア受容体がある上での再鑑賞なので、以前に観た時よりも良く感じるのだ。」「Go!プリンセスプリキュアの映画も観て、TV最終回も観るまで、好きなプリキュア(映像作品)2位の作品は未定だろう」…と言うことだ。
 定期的に全作品を観直している猛者もいると思うが、その意味や必要性が判った気がする。見れば見るほど受容体が育っていくので、ループして観続けないと公平な評価が出来ないンだな。ループして観ていると新しい観点や意味の発見が楽しいンだな(>れいかさん)。長く続いているシリーズ作品の良いところ。

2015.06/05追記

 具体的に良かった部分に1つも触れていなかったので、この時に観て最初に感じた違和感(つまり、この場合、今まで何度か真剣に観た筈の作品なのに「この凄さを知らなかったのはどうしてか」と思った場面)を説明しておく。
 咲と舞の喧嘩が怖かった。
 プリキュアの古典で子供が泣くと言うと「雪山のともだち」でのブラックとホワイトのバトルだが、実は今作の咲舞の喧嘩(特に冒頭での)はブラックvsホワイトのバトル以上に「怖い」。ガチファン層の全年齢を泣かせる怖さは「ブラックvsホワイト」か近作映画の「キュアハート流血」辺りだと思うが、よく考えると「敵」の存在に無関係にあのふたりがあれ程険悪になる描写はとても怖い。
 ガチファンの一番上の年齢で、ちょっとしたかけ違いで友達と喧嘩して仲直りする機会を失った経験のある子なら、あのシーンを見たら逃げたくなるだろう。子どもにも理解出来る言葉で、実際に言ってしまいそうな生き生きとした言葉で、かなりトゲのある本当に喧嘩になって仲直り出来なくなりそうなセリフを言わせていた。
 「雪山のともだち」で苦情が入ったから、続く作品では同種の描写には気を使ってマイルドになった。と言うような意見も多く聞くが、実は見かたによっては、「雪山のともだち」の直次作品での咲舞の喧嘩はブラックvsホワイト以上に怖い。
 他の映画よりも尺が短いと言う(恐らく映画を作る側が望んだ訳ではない)制約条件のために、短い時間でドラマを効果的に進めるためにもこの怖い言葉の台詞回しが必要だったのだ…とも思った。