意外な結末(星雲仮面マシンマン VOL.3 [DVD])

 マシンマンの最終話をリアルタイム及び再放送で見ていなかったとは思えないのだが、少なくとも理解していなかった。
 ネットの古い話題では「卒業出来たのか?」とか「結婚したのか」とかが話題になっていたようだが、殺傷能力ゼロの必殺技“カタルシス・ウェーブ”を使うマシンマンとプロフェッサーKの対決の結果こそがキチョーにとっては気がかりだった。
 プロフェッサーKと姪が怪しげな装置の中からマシンマンに手を振り、微笑む。「わしらは自然に還る、貴様の剣の錆にはならん」それがKの最後のせりふ。
 装置が作動してKとMの姿が空中に消えてしまう。「蒸発してしまった」とマシンマン
 今回のキチョーの解釈では、彼らは自殺してしまったことになる。
 マシンマンのせりふも文字通りで嘘はない訳だが、とても深い結末。Kたちは“カタルシス・ウェーブ”を受けてアイデンティティを失うよりは自然に還ることを選んだのか、或いはマシンマンが彼らを討ち損ねた結果として彼らの意思が何らかの形で自然の中に潜むことになったか…。
 他の解釈もありそうだけれど、番組の本来のターゲットだった筈の小さいお友達にはショッキングな結末の意味が分からないようになっているところが何よりも素敵である。