りぼん2015年09月号感想

 「これダメな仕上がりですと予め謝ってしまうような宣伝の仕方は、作品を送り出すプロとしてすべきではないだろう」と以前に書いたが、それを圧して買ったりぼんを昨日読んだ。
 目当ての「こどものおもちゃ」については、全く悪いところはなくて、寧ろ元の作品を読み直したくなる優れたものだった。以前に読んだ同種の番外編は、作品の内容を忘れかけている読者にはマニアックに過ぎたと感じたが、今回のは初めての読者でも元の作品を読みたいなと思わせるのではないか?
 読者がそう感じることを計算できない作者ではあるまいから、つまり多分、凄く出来が良いと確信した作品が出来たところを謙遜してああ書いたのだなと思った。いけず。
 もう1本60周年スペシャル企画で掲載された「ときめきトゥナイト」はマニアックに過ぎるとまでは言わないが、楽しめるのは元の作品の大半を読んでいる(又は映像作品で観ているでも可?)読者に限られるだろう。その意味で今回の「こどものおもちゃ」のさじ加減が良いのは、今のりぼんの編集部の能力よりは作者さんの能力に負ったトコロが多いのだろうと思った。
 ギャグ、4コマものは息が長いなと思った。「めだかの学校」は「2限目」とついていて一旦終わって再開したらしい。