なぽりん(id:NAPORIN)さんのエントリについて

 キチョーが話しかけたのでなぽりんさんが応えてくれた。

読んでくれてありがとうございます。「さもなければ」+次のエントリ「不気味の谷のうち、法律」も読んでくださっているものとおもいます。

http://h.hatena.ne.jp/NAPORIN/81787812357592065

 反応元のなぽりんさんのエントリは、「ヘンタイとは「リアル」と「ファンタジー」の間にある「不気味の谷」を軽々と超える人の事だと思う。で始まる前半」「とても難しい仕事だ。で締め括る後半」の2本立てで、反応してくれたエントリも上に一部引用した前半にもう一言続きがある2本立てだ。
 なぽりんさん応答ありがとう、あとは自分で考えてみます。

自分の言葉で要約

 合計4本のエントリを読んで、同意出来る部分をキチョーの言葉で要約すると、なぽりんさんのエントリの内容は次の様だったと思う。
 虚構の世界を作り出す作家さんの仕事は崇高なもので、作り出し・送り出された作品は人類全体にとって価値のあるものだ。時に有害な側面が露呈して目立った実害を生ずることもあるけれども、総合的最終的な収支で見れば、そうした作品の価値は全体として有益であると言う立場をとりたい。有害な側面が露呈しないことを第一目的に、作り出したり・送り出したり・受け取ったりすることを単純な基準で一律的に規制しようとするのは、この立場では愚かしいことである。虚構から利益を効率よく取り出し続け、重大な害毒が漏れ出ないようにするためには、適正なルール*1を社会的に形成しておくことが肝要である。表現の方法に関する技術が成熟及び発達し・その配信方法が急速に多様化する現在としては、合意形成済みのルールの見直しこそが急がれるが、なかなか大変だ。

難しかったところ

 最初の印象では、最初のエントリの「さもなければ人はファンタジーで危険を「うすうす」感じることしかできない。」の部分が意味が取れなかった。
 「さもなければ〜ない。」は、1つ前の文章の内容を肯定的なもの捉える立場で「それを否定するなら〜なくなってしまう」と脅しをかけて、否定しようとする誰かを窘めようとする文脈を作る。
 元の2本立てのエントリーの中では誰を窘めようとしていたのか分らなかった。書いてしまうと味気ないのだけれど、ヒステリックに強めの規制を掛けようとする人々への窘めの言葉だったのだと解釈出来た。なぽりんさん応答がなければ、何日も解釈出来ず・やがて忘れていたろうと思う。

不気味の谷のうち、法律」も読んだかどうか?

 最初の段階で読みました。その時点では全体としての意味はうっすら分かったものの、「さもなければ」以降は分った内にはならないと思えたので前半のエントリに返信する形で反応しました。

*1:法律や条文に限らない。良識やマナー、エチケットと言った幅広い合意