もし可能なら、その思考をぜひ聞かせてほしいと書いてあった @daisuke.kanama

 図書館で借りて読んだ本。著者のかたと思われるfacebookアカウントにメンションが届きますように。

(本を書いた先生に届けるためのテキストを綴るつもりなのに、いきなり別の本を引き合いに出して済みません。)
 読み手が見出すテーマとしては、『7つの習慣』と被るところがあるなと思った。キチョーが買って読んだのは「978-4863940925」のバージョン。どのバージョンだったとしても中身は変わらないのだろうと思っている。
 『7つの習慣』は読んでいて大体全編つまらなかったが、本著「先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち」は大体全編面白おかしく読めた。本著には、勿体ぶったり無駄な繰り返しや多すぎる例示などがなく、退屈することはなかった。
 『7つの習慣』を読んだ前提として「この本をありがたがって読んでいる人が一定数以上いる」と思って読んだとき、そんな弱くて鍛えられていないメンタルを大多数の人が持っているの?? そうかも知れないけれどもキチョーはあまり共感できないので、「実用本\ハウツー本\啓発書の類としてはキチョーには特に役に立たない」なと思って読み進めた。読み進めた動機は「ありがたがって読んでいる人たちが何かを奨めてきたときに虚を突かれないようにする」ための心の準備程度のことで、理論武装の備えですらなかった。(だって、『7つの習慣』の論は理屈っぽく進められているけれども、理論的ではないもの)
 対する本著は、学者先生が記したもので基本的には科学的な体裁であり、ただし面白おかしくなるようにアレンジされている。
 最終章である10章手前の9章までは、学者先生が「正しい答え」を提示してくれるので、特別に頭を使わずとも楽に読める。学術としてレビューするならエビデンスの出典を確認することはもちろん、提示されいている結果が妥当な理論で導かれた結論か検証する必要があるので物凄く頭を使う必要があるだろうが、娯楽として読書する分には鵜呑みで構わない。学者先生本人がコツコツ回答を集めたとされるアンケート結果を絡めたところは、娯楽として読むときは「何も気にならなかったことにする」のが正しい。
 最終章だけ、頭を使う必要があった。と言うか、字面を追っただけで、この感想を書いている時点では意味を吟味していない。逆に言うと、最終章は読み返して吟味するつもり。
 本著で扱ういい子症候群の若者たちのイメージと、『7つの習慣』の中で取り上げられている弱くて鍛えられていないメンタルを大多数の人々のイメージは、どこか似ている。1人の読み手の勝手な結論としては、根は一緒の人間像のように思える。
 本著では、取り扱っている人間像に当てはまるその人だけでなく、その人の周りの人にも働きかける内容が著されている。『7つの習慣』には(ななめ読みして目立つところを拾った程度の読み込みでは)そういったものは著されていなかったと思う。
 最終章には、その人とその周りの人が何をすると良いか?が端的に書かれている。字面を追った範囲で妥当なことが書いてあるように思ったが、具体例や、それぞれの当人に当てはまる内容を、自分の頭で考えて吟味しないと本当のところの価値がわからない。だから、読み返して吟味する。

その思考を他の誰かに伝えてくれたら、この上なく嬉しいとも書いてあった

 表題「もし可能なら、その思考をぜひ聞かせてほしい」も「その思考を他の誰かに伝えてくれたら、この上なく嬉しい」も、書くかどうかギリギリまで迷ったとされる「謝辞」に書いてあったもの。
 謝辞の中のその2文を見て、読後感想を書いておきたい決意をした。
 伝えますとも、最終章は読み返して吟味したら、会社の部下筋の社員2人と、親戚筋では実母と実妹の2人に、買って渡して「読んでみて」と伝えます。
 妻にも伝えたいところだが、この記事を投稿したら、多分伝わる。

著者先生にメンションが届いたかどうかのテスト(?)

 読み返し用にはKindle版を買おうかと思っているのですが、所謂印税はKindle版でも同じように先生に届くものでしょうか?
 この記事に先生からのリプライがあったら、望外に嬉しいです。