さよならサソリーナの回

 ちょっとお話の作りがいつもと違う。映画を節目に予定されたターニングポイントを迎えたのか、予定と違う方向に舵を切ったのか?
 どうも今回第40話では例年のプリキュア並みに「あきらめない」「頑張る」の台詞が目立った気がして、それは後者(予定と違う方向に舵を切った)な気がする。
 サソリーナは、「①人間に戻った」「②人間になった」の2解釈が出来る。何となく②の気がするのは、今回のお話が例年のプリキュアっぽいからだ。*1
 脚本のヒトは何度も見た栗山緑さんだから、敵幹部が1人脱落する節目の回に特別なスタッフを迎えた結果間違っちゃったのではないと思う。演出の織本まき子さんと言うのが見かけたことがないかたの気がするけれど、ググったら第29話(私のドレスできました)あたりでも参戦されていたようだ。
 来年度のプリキュアにつなげるための舵取りとも思えるけれど、喜ばしいかどうか複雑に感ずる。

2010.11/24追記

 三十路さんのところの記事だと「サソリーナさんは惑星城で生まれたってこと…?」と指摘されている。クモジャキーの台詞からすると確かにそうだ。それを踏まえて改めて考えるに、砂漠の使途らは惑星城で「生まれた」人外の何か(又は人に近い何か)であって・ハートキャッチオーケストラの作用によって「こころの花を得て」「②人間になった」解釈が素敵な気がする。
 例年のプリキュアの敵(やクイーンの命など)が人智を超えた方法で人間社会に入り込んだのと同じく。今年のプリキュアの敵は、もう少し常識的なものかと思っていたのだが。

追記2

 つぼみが切れない娘になったかどうか検証のために鑑賞しているときに再確認したが、この回の学校デザトリアン(佐藤一二三)は一言も悩みを吐露していなかった。あれでも何かを発散は出来たのだろうか?

追記3\2010.11/25記す

 プリキュア花だんの第40話のクイズに正解すると「サソリーナがデザトリアンだったなんてびっくり!!」「でも、こころの花をとりもどせてよかった!」と言う第40話への解説が読める。
 これを最初に読んだときは「何か(子供が読むと思って)適当なことを書いたなぁ」「デザトリアンじゃないだろ、アレ」くらいに思っていたのだけれど、日数を置いて考えると・「①人間に戻った」のでも「②人間になった」のでもなくて、「こころの花を取り戻した」と解釈するのが1番素直にも思えて来た。
 この解釈はTV朝日のサイトにある以上、公式性の高い解釈の1つだろうね。各話のあらすじを読むと何と書いてあるだろう?

*1:過去の話数では、今年のプリキュアの敵は人間ではないかと言う印象を受けている。その印象の延長だと素直に①だが、第40話の雰囲気だと②っぽい