映画も文句なしに良かったが、ＴＶ(37〜38話)もとても良い。
映画のお話とＴＶのお話が同一時間軸上の出来事として繋がっているとすれば、最終回近くにはサラマンダー男爵とオリヴィエが助っ人に来る*1ような展開を期待したいが、妙な期待を抱いて肩透かしされると残念な気持ちになる。（人力で質問してみたのは、まぁそんなことを考えて）
スイート(suite)と言うキーワードが気になるのと、繋がっているかどうか気になるのは関係がないでもない。かも、知れない。
ＴＶの勝ち？
全体的には多分・ＴＶ(37〜38話)のほうがやや面白くて、それは映画の完成が先でＴＶ(37〜38話)の完成が後だったからに違いないと思う。３２インチ程度のＴＶで観るのと映画館のスクリーンで観るのとではスクリーンのほうが断然迫力があるのだが、同じ３２インチのＴＶで見比べたら・ちょっとだけＴＶ(37〜38話)のほうが面白かったのではないかと思う。
ＴＶ(37〜38話)＝最後の試練編については、キチョーの好みでは最後の１分ほどがちょっと勿体無いと感じた。あれは、つぼみがどうやって最後の試練を乗り越えたのかは直接的には描写しなかったほうがお話に深みが出たと思う。直接的に描写してしまったことで、何となく４人とも同じ結論を出した*2ように感じられてしまう。最後の試練について「自分の嫌だったところを受け入れて一緒に成長することだったんだよね、ね!?」と念を押すえりかに、「はい」とは言わずに笑顔だけで答えたつぼみの真意を、視聴者に推し量らせさせるくらいがキチョーの好みである。
ま、映画のほうもＤＸ３の予告が入ったことで折角の感動の余韻がチョット邪魔されたけれど。
お皿になった映画では、最後のＤＸ３の予告は(同じ皿に収録されるかもしれないが)本編にはくっつかないと思うので、最終的に映画の勝ちになるかも知れない。
別作品にはなっていない
映画側もＴＶ側もお互いを意識していて、少なくとも「映画は映画、ＴＶはＴＶ」と言ったような投げやり感は伝わって来ない。お互いに負けないように魂を込めつつ、しかも別作品になってしまわないように気をつけられていると感じている。
最後の試練編(ＴＶ)と映画とでは、特にキャラの立たせかたが物凄く似ている。交互に観ていると、ムーンライトが「甘えないで」と言ったのはどっちだったか、マリンのおでこが焦げたのはどっちだったか混乱してくるくらいだ。
映画ではオリヴィエといつきが地下鉄での外出から帰ってきた辺りのシーンが色々省略されていて難解だったが、最後の試練編のラスト１分の直接描写は丁度その逆を狙ってやったのかも知れない。
ともあれ、最後の試練編と映画とはお互いの内容をみながら、対になるように・そして別作品にならないように・且つ同じキャラクターは同じであるように制作されたように見える。
繋がっているとすればいつの話か？
素直に鑑賞する分には、ちょうど38話の後辺りに映画のお話が入るものと考えたい。（だがフランスに滞在するような期間がストーリーの間にあったか？）
お話の内容としてはＴＶ最終回の１年後のお話だとしても説明はつくのだが、えりかが自分を１４歳と言っていたので、１年後と言うことはなさそう。
今東映のＴＶ版のキャラクター紹介のページを見たら１３歳と書いてあったが*3、書籍やキャアドールのカードなど・他のソースでは１４歳と書いてあるのしか見た覚えはない。逆に東映のページこそ公式と尊重して・えりかが早生まれ設定だとすると、映画は１年後の解釈でも良いのかも知れない。
１年後解釈なら、ＴＶ最終回まで彼らが登場しなくて当然と言うことになる。
決定的な繋がりは？
サラマンダー男爵の言っていた砂漠の王は、デューンと同一人物か？は判らない。
少なくとも映画世界では砂漠の使途は人間よりもずっと長寿のようであり、彼ら自身が人間(地球人)ではないことを自負(乃至は自覚)しているらしい。ＴＶの今後を読み解くのに、そのつもりで考えて良いかどうか？？
えりかの「学園祭を思い出して」の台詞は、決定的な繋がりと言うには弱い。
今後のＴＶでデューン辺りが、サラマンダー男爵やキュアアンジュのことを口に出せば決定的とも言える。
明日39話のオンエアで、決定的な繋がりの有無が描かれるかも知れない。予告によれば39話はマリンタクトを紛失するか、コフレ辺りがいたずらで隠してしまう話らしい。
タクトがプリキュアの手から離れたらどうなるか…。ＴＶ版第4話ではブロッサムが手放したタクトをクモジャキーが奪ったことがある。映画ではムーンライトが気を失ったら(変身は解けなかった)タクトが消えた。
マントのあり方はブロッサム＆マリンとムーンライトでは全く別な様子だが、タクトのあり方は４人(フラワー含む)とも一緒だろう。もしもマリン(えりか)が寝ているか気を失っている間にタクトが奪われるか隠されるか39話でするなら、ＴＶは映画と別なお話だよと言うメッセージだろう。
*2:そのつもりでよく考えて観ると、似た印象だけれど４人ぞれぞれの結論を出してはいる
*3:⇒http://www.toei-anim.co.jp/tv/hc_precure/chara/ch02.html
