ディケイド映画、映画連動編

 はちゃめちゃ、お祭り騒ぎ、スプラスティック。だが、そこがイイ!
 妻は不満だったような感想だが、何も深く考えずに観て楽しめる映画だと思う。
 シリアスなお話も勿論好きだが、平成ライダーの映画は、力が入り・張りつめ過ぎていたようにも思う。(電王、特にTVシリーズからのスピンオフ後は除く)
 オールライダーの各アクションもそれぞれ楽しめた。唯一気になったのは、リボルケインの色が違う点。
 映画連動編に差し掛かってRXが出て来た回のTVを観て「この番組は予算はあるように見えるのに、(リボルケインを光らせないと言うことは)レーザーブレードのようなものを振り回す映像を作る技術は失われてしまったのか」と心配したのだが、映画ではちゃんと振り回っていたので安心。
 TVでは映画に較べたら予算が制約されていただけのようだ。年間を通じて毎週振り回していた頃よりは割高な技術なのかもしれない。
 んで、今日の映画連動編を観て考えたこと。
 映画は今のTVで流れているお話よりも、時系列的に後だと思う。大ショッカーの組織は例によって割り切った実力主義だろうから、幹部だろうが怪人だろうが、大首領を蹴落として成り代わってやろうと言う構成員がいるのは何ら問題ではない。末端の怪人や戦闘員がトップの素顔を知らないのも、この組織の特色だと、良く理解出来る。
 だがTVのお話では大ショッカーは、明確に組織的な意図で何の疑問も迷いもなく士(つかさ)を抹殺しようとしているようにしか見えない。
 映画の中の大首領転覆劇は少数の幹部の企てでも衝動でもなく、かなり大掛かりな派閥で周到に準備や根回しが行なわれていたらしい。
 TV最終話に向けて、この辺りがどう描かれて行くのか、描かれないのか、或いは映画世界も「別のライダーの世界」の1つかのように匂わせるのか、楽しみに感じている。

その他

  • 士(つかさ)の妹が出て来た、パンフレットに依ると15才の設定だが、もっと大人びている
  • W、せっかくなら男女2人にすればいいのに