迷宮脱出ゲーム(question:1151168908とquestion:1151244424)

 0回目の選択をクリア出来て良かった。
 1回目の選択では、色々考えた末、少々端折ったテキストで回答してみた。(⇒http://q.hatena.ne.jp/1151244424#a557714)
 回答文面で雰囲気出したいのもヤマヤマだが、あまり細かいことを書いてゲームマスターを困らせるのもアレかと思って。
 0回目の選択で書いた「Hum-G-Lor」は見るヒトが見ればすぐにピンと来るだろう記号で、「人間-善-ロード」だ。このままYahoo!のサーチボックスに叩き込んでもそれなりのコンテンツが引っ掛かる筈だ。

1回目の選択の裏で

 キチョーは突然「白い部屋」にいた。
 この場所を称するに「白い部屋」以外に呼びようがあるだろうか?
 壁も天井も床も、真っ白だ。明かりもないのに白い。壁と天井、壁と床との継ぎ目があるのかどうかもひと目には分からないほど白い。
 1ブロックの、真っ白な立方体の内部に、突然いた。

ダークゾーン?

 慌ててキャンプを張った。
 何しろパーティの仲間もいなくなった非常事態だ、考えられ得る限りの如何なる異変が起きていても不思議はない。
 何らかの凶悪なトラップに引っ掛かり、仲間と離れ離れの場所に飛ばされたに違いない。まさか仲間は全員ロストして、生き残ったのが自分ひとりと言うことはあるまい。
 兎も角、キャンプを張ることは半ば反射的な行動だった。
 永続的な呪文の効果が一通り消えているのを見て、やっぱりなと思った。
 仲間とはぐれ唯一人になってしまったが、装備品や詠唱回数が減ったりはしていない様子だった。
 石の中ともダークゾーンとも違う、ここは一体どこなのか?
 デュマピックを使えない自分だけが飛ばされたのは偶然なのか、必然なのか?
 万一ここが石の中だとしたら、キャンプを解いた途端にアウトだっただろうか? 必死に記憶を手繰り寄せる。
 そもそもパーティを強制的に解散させるようなトラップなど聞いたこともない、と思い浮かぶと同時に、むしろ仲間の安否のほうが気に掛かった。
 カンディを詠唱する──が、掻き消えた。

3連の奇妙なポスト

 キャンプを解かずに直ちにロクトフェイトを唱える──仮に装備品を失うにせよ、これが一番無難な選択肢だった筈だ。
 しかしカンディを試してみて、この場所が呪文無効化地帯であることを理解したので、これを試さずキャンプを解いた。
 すると突然、奇妙な形をした3連のポストが設置されているのに気がついた。

  • 目の前に奇妙な形をした3連のポストが設置されている。それぞれのポストにはA、B、Cの文字が書かれた蓋がついており、A、B、Cそれぞれの箱から管が伸びてどこかへ繋がっていた。3連のポストの上には電子パネルがあり、01-00:00 13 と表示されていた。キミが調べようとするとBの蓋が自動的に開き、段ボール箱と果物ナイフと赤い封筒が入っているのが見えた。

 赤い封筒の中には手紙が入っており、これを読むと不可解な指示が書いてあった。

葛藤する

 キチョーは考えていた。
 手紙の指示は何かがおかしい、まるで何かを試しているようだ。
 食べないと6時間以内に死ぬ…と言うのはどう言うことだろう?
 この部屋の様子を誰かが見ていて、食べなかったらグレーター・デーモンの大群でも送り込んで来るつもりだろうか?
 装備品は充分とは言え、2グループのグレーター・デーモン程度でも退ける自信があるとは言えない状況である。仮に呪文が存分に使えたとしても、1人と言うのは致命的に危険に思える。
 実際に「試している」「見ている」のは確実なのだろう、問題は“何を”試しているのか?“どうやって”見ているのか?だと思う。
 幾つかの選択肢が考えられたが、この白い部屋から脱出したければ、手紙の指示に従うか・逆らうかを決めて・それに応じた行動をとる必要がありそうに思えた。

  • 手紙どころか・この奇妙な3連ポストさえも見なかったことにする(従いも逆らいもしない)

 これが最有力の選択肢であるが、何かを試している“誰か”は、自分をここまで飛ばしてしまう程度の強大な力を持った存在に違いない。少なくとも6時間後にはこちらを一捻りで殺害するような凶暴なモンスターを使役する立場にあるか、それに匹敵する実力を持った何らかの存在であろう。
 そう考えると、この最有力の選択肢は選べないことが分かる。彼(彼の存在)は、こちらを殺すか・少なくとも永久にここに幽閉するのには充分な能力を備えているが明確な意図を以って「謎かけ」をして来ている。手紙の指示に応じた行動をとらない場合は怒りに触れて殺害されるか、最も寛大な措置の場合でも放置されることになる…とキチョーには思えた。
 手紙の指示に応じた行動をとるとすれば…

  • 3つ果物を食べたフリをして、9つの果物をAのポストに入れる(これは全ての果物に実は毒が盛られており、Aのポストを通じてだけこちらを見ている場合には有効な選択肢だ)
  • 13個とも全部食べてしまえ!(もし彼が「1つも食べない」と言う選択肢を見逃しているとすれば、ある2つを組み合わせて食べると解毒作用があり・他は全て毒入りにすることで2個以下を食べると死ぬ条件を作れる。少なくとも1つに毒が入っていることは事実だし、解毒作用になる2つも単品では毒として働くなら、そうなる)
  • 手紙の文面を素直に読んで、運を天にまかせて3つ食べる(あいにく解毒の呪文は期待出来ないが、装備品が毒から救ってくれるかも知れない。しかし化学的な毒に対しては装備品の加護が働くかどうかは不明)
  • 6時間で回る毒と言うことだけを考慮して延命を考えるなら、最初にまとめて3つ食べるよりも1つだけ食べて6時間様子を見たほうが長生き出来る計算だが、手紙の指示には1時間で行動を起こせとある。(この1時間のルールを彼が見られないなら、これも有力だが?)

選んだ答え

 考えても分からないので、縁起を担ぐことにした。
 赤い封筒、赤いボタン、彼は赤い色が好きなようだ。
 せめて赤い果実を食べよう。