C#の厨二っぽい仕様

 下記リンク先のページに「また、C# では +, -, *, / などの演算子オーバーロードすると 自動的に +=, -=, *=, /= などの代入演算子オーバーロードされます。」とあった。(リンク先のページ自体は(C#に好意的な記事ではあるが)、C#の言語機能を紹介しているだけで、それについて良いとも悪いとも言っていない。だから下記は、リンク先の記事にではなくて・C#の言語仕様そのものに対しての不愉快を表現したものだ)
 逆だろう?
 operator +=()などのユーザー定義からoperator +()などの定義を生成させるなら分るが、operator +()の定義からoperator +=()の定義を機械的に生成させるのは、実行時非効率にしかならない…と言うのはビヤーン先生の本に直接書いてある。
 幾らなんでもビヤーン先生の本を読んで理解出来た人が1人もいないような集団でC#を作り上げた筈はないけれども、結果だけ見ると「浅はか」「若気の至り」「思いついたまま、イイと思ったものを片っ端から盛ってしまう」厨二っぽい仕様にC#はなっていると思う。
 プロパティの{ set; get; }で速記が出来る言語仕様もそう。
 安直に織り込みされていて、速記の言語機能を使った結果では実行時非効率にしかならず・クラスのインタフェース設計が考えなしになるためセッター/ゲッターが意味を持つ頃を(そのソースコードのライフサイクルが)迎える時期には結局クラスの利用側もクラス自体の実装側も両方のコードを書き直すことになるだろうことは、キチョーでも説明出来る。
 C#の言語仕様がこう言う方向に舵を切ったことがちゃんと考えて決められたことだと最大限に好意的に解釈すると、「そうすることによってより広い範囲でC#が使われて儲けが出るから」「考えなしに使えること自体ラピッド開発ツール(RAD)の重要な目的の1つだから」であり、一連の厨二っぽい仕様は「ちょっとインテリ程度」の管理部門や上司などのステークホルダを静かにさせるのに役立つし・現場の不勉強な自称上級プログラマには競合開発ツールよりも良いものを使った/選んだ満足感があるだろうから、ツールの選定を手早く済ませることもRADの一環だと言えば、考え抜かれて織り込まれた言語仕様だと言える。
 愚民は黙ってついて来いと言う訳だが、実際に悪意があるにせよないにせよ、上に近しい思惑で製品化されているのだろうと思う。
 今キチョーが上に論じたところくらいまで慮る人は、RADが必要な事情も慮ることが出来るし・不勉強な人に必要以上の勉強を強いることは良いことではないと慮るだろうから、結局こう言う内容の発言を大きな声で丁寧に継続的に続ける人はごく少数に限られる。