資本論 1

 10/21に読み始めたが、仮にも1日持ち歩いて序文を読み終えないと言う、とても面倒くさい本。

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

資本論 1 (岩波文庫 白 125-1)

 届いた初日は10/8(水)だったと思うが、その時点で薄い文庫本ではあるが「イマドキ珍しいくらい小さい活字」と「物理的な行間が極端に少ない文字の密度」に驚いたと言う「感想」を持った。
 この岩波文庫版は全9冊であるが、書評本によると読もうとした読者の大半が第1巻の最初の100ページを読めずに挫折すると言う。「第一版の序文(マルクス)」から「第四版に(エンゲルス)」まででざっと60ページを超えているが、ここまでで分かったことはこれから読もうとしている本文(の原文)が書かれた時代背景がそれを書くには面倒くさい状況だったらしいと言うこと。
 その時代背景がこれを著す原動力だったのは間違いないだろうし、これはこれでその時代にしか生み出せないものだったのだろうと思うけれども、「資本論」と言うタイトルから想像していたキチョーが読みたかったものとはだいぶ異なるもののようだ。
 マルクスさんに現代の日本に来て頂いて、当時のヨーロッパに比べたら思想信条や表現の自由が保障されている環境で落ち着いて「資本論」を書いて貰ったら、それを本当はキチョーは読みたいのではないか…と思った。