レジーナちゃんはハカイダーなのだ

 何を当たり前のことを言っているのかと思うかも知れないが、それが今日のオンエアを観ての感想。
 レジーナちゃんへのありがちな解釈としては、満&薫やイース(せつな)・セイレーン(エレン)と重ね合わせて「寝返りそう」と言うものだが、彼女(レジーナちゃん)はそれらよりもずっとダークプリキュアらに近い。強いて言い直すなら、これまでのダークプリキュアさんたちとは一線を画する本格的なハカイダーだと思う。
 歴代のダーク系と比較しても、ダークドリームらが限られた話数のゲスト扱いだったのに比べてレジーナちゃんについてはドラマを描く話数は存分に残っているし、純粋な強敵と言うキャラクター付けをされていた(ゆりの妹の)ダークプリキュアとも明らかに違う「人間味」が描かれている。これだけの人間味が描かれているのを見てから振り返ると、これまでの歴代ダーク系はせいぜいショッカーライダー程度であって、主人公を差し置いてまで視聴者の憧れの対象になり得るようなアンチヒーロー(ヒロイン)ではなかった。
 キングジコチューの娘と言うのも実は勝手に名乗っているだけかも知れない彼女を絡めたエピソードを、1年かけて描いてくれるのであれば、相当に夢中になれると思った。今日の第16話こそが、今年のスタッフさんが描きたいことを本格的に描いた最初のエピソードなのではないかと、レジーナちゃんとマナちゃんが今年の本命の「ふたり」なのではないかと感ずるところがあった。